インプラント治療
インプラント治療について

壺内歯科なんば湊町診療所のインプラント治療

インプラント

インプラントは歯の欠損した所を補う治療のひとつです。 インプラント(チタン製のネジ)を顎骨内に埋入しインプラントが 顎骨内で固定されれば上部構造のクラウンをかぶせます。 インプラント治療は費用がかかりますが、入れ歯などより固定がより強固ですのでご自分の歯のように咬むことが出来ます。

少数のインプラントで維持させるインプラントオーバーデンチャーの入れ歯ならば費用も抑えられますしご高齢の方にはいろいろとご負担が少ないインプラント治療です。 歯の欠損した所の両隣の歯が虫歯もない健全歯の場合、両隣の歯を削ってかぶせるブリッジ治療をしなくて良いのがインプラント治療です。 前歯などの審美的領域でもインプラント治療は対応できます。

インプラント治療は事前にしっかり検査・診断・手術のシュミレーションを行い、きっちり治療すればより安全で予後の極めて良い治療です。 当院では、インプラント治療時には必ずCT検査・コンピューターによる埋入シュミレーション解析を行っています。

使用しているインプラントメーカーについて

当院使用のインプラントはストローマン、ノーベルバイオケア及び、スェーデン&マルティナの製品です。

使用しているインプラントメーカー

ストローマン(straumann)

ストローマンは精密機械産業が盛んなスイスのバーゼルに本社があり、現在では世界70か国以上に歯科用インプラント関連製品を提供しているグローバル企業です。50年にわたる研究開発と充実した検査体制のもと、グローバルで活動する非営利学術組織とのパートナーシップにより、学術的に裏付けのある製品を提供しています。

ストローマンインプラントは、埋入後の5年、10年という長期にわたる安定性が多くの研究により報告されています。世界で500万人以上の患者さんがストローマンインプラントによる治療を受け、患者さんのQOL向上に貢献しています。

ストローマン社は、世界のインプラント市場でナンバー1のシェアを持つインプラントメーカーです。

※壺内歯科なんば湊町診療所は、ストローマン・パートナーズに登録されております。

ノーベルバイオケア(Nobel Biocare)

ノーベルバイオケアは近代歯科インプラントシステムのパイオニアとして、スウェーデンに設立されました。 現在はスイスに拠点を置く、グローバル・カンパニーです。社名は、ノーベル賞で有名なアルフレッド・ノーベルが設立した企業に由来しています。

1965年にスウェーデンのブローネマルク博士により、世界で初めて骨と結合する近代インプラントが歯科医療に臨床応用されました。それは従来の治療方法とは大きく異なる、画期的な治療方法でした。ノーベルバイオケアはブローネマルク博士が発見した骨と結合する近代歯科インプラントを世界で初めて製品展開した、インプラントシステムのパイオニアです。

スェーデン&マルティナ

スェーデン&マルティナ社は、歯科分野において40年の経験があり、インプラントシステムの製造及び販売においては、15年の経験と実績があります。スウェーデン&マルティナインプラントは、ISO 9001/En13485:2004の基準に従い、厳しい品質管理の下で製造され、全てのパーツについて保証しています。スウェーデン&マルティナインプラントは、関連の公認機関によるテストを受け、医療機器の製造について規定している欧州規制93/42を遵守しています。

スウェーデン&マルティナ社のインプラントは、製品の品質を十分に考え、イタリアではシェアNO.1を誇ります。

インプラント治療とは

インプラント治療とは、歯が失われてしまった部分に人工の歯を埋入する治療のことです。人工の歯根を顎の骨の中に埋め込み、その上に人工の歯を固定します。

入れ歯やブリッジと異なり隣の歯を削って負担をかけることもありませんし、自分の歯と同じような感覚で強い力で違和感なく噛むことができるようになります。

また、下顎の総入れ歯が不安定で動いてしまう方や、上顎の総入れ歯で口蓋が無いものを使用される場合などには、インプラントによって入れ歯を固定する方法も有効です。

インプラント治療の流れ

1. インプラント治療を始める前には、慎重な事前検査が必要になります。レントゲン撮影・CTスキャン・口腔内模型検査などによる十分な検査を行い、綿密な治療計画を立てます。患者さんの同意を得てから手術の日程を決めます。


2. お口の中が清潔で炎症のない状態であることが確認したうえで、治療を開始します。
局部麻酔を行ったあと、顎の骨にインプラントを埋め込みます。このインプラントが新しい歯の土台となります。手術後は、インプラントと骨が結合するまで待ちます。様々な条件によって期間が異なりますが、2ヶ月~半年が目安となります。


3. インプラントが顎の骨と結合したら、インプラントの上にアバットメントを連結して人工の歯(上部構造)を装着する準備をします。


4. インプラントのヘッドに人工の歯(上部構造)を装着します。これでインプラントを装着する治療が終わります。

5. インプラントを装着した後、インプラントを長持ちさせるため、メンテナンス(検診)に定期的に通っていた だく必要があります。インプラントのネジの締まり具合を点検したり、噛み合わせの調整も必要になります。また、インプラントはむし歯にはなりませんが、メ ンテナンスを十分に行わないと歯周病にかかることがあります。

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インプラント症例

インプラント 上部構造のセット

「インプラントの被せ物って、どうやってかぶせていくの?」と
インプラントの上部構造をセットする時に患者さんから尋ねられました。

まず、インプラントを埋入してから、2~3か月程おいて、経過良好を確認し、上部構造の印象をとりました。

インプラント上部構造のセットの流れ

インプラント埋入後、治癒を待つ間使用していたヒーリングキャップをスクリュードライバーではずします。

アバットメント(被せ物の土台になるもの)もスクリュードライバーでインプラントに取り付け、ラチェットを使いしっかり固定します。15N㎝ぐらいのトルクで締めます。

そして、メタルボンド(セラミック)の上部構造をアバットメントにセメントにてセットします。

セットしてしまえば、通常の被せ物と同じように 自分の歯のように違和感なく噛めます。(だそうです。私自身はインプラントを入れておりませんので。)

セット後は 当院での3か月毎の予防歯科のメインテナンスに合わせて、処置したインプラントのフォローアップを行なっていきます。

「インプラントはどうやって歯茎に埋めるの?」とよく患者さんに聞かれます。
インプラント埋入オペの進め方を順序だてて説明致します。

インプラント埋入オペ

「インプラントはどうやって歯茎に埋めるの?」とよく患者さんに聞かれます。
インプラント埋入オペの進め方を順序だてて説明致します。

インプラント埋入オペの流れ
術前

インプラント埋入術前パノラマ写真術前画像

埋入場所の歯肉へ局所麻酔を行なって、麻酔が効いているのを確認したら、
歯肉を切開します。(麻酔が効いているので痛くありません。)

切開し歯肉を開いた画像

歯肉を開けると白い骨が姿をあらわします。そして、事前に作製しておいたガイドプレートなどを参考にドリリングを進めていきます。

サージガイドの画像

骨にドリリング(ほんの10㎜ほどの深さです。) 

ドリリング後の画像

インプラントを滅菌ケースから取り出し、ハンドピースで機械埋入します。(ドリリングした穴にインプラントのネジをネジ止めします。)

インプラント体

埋入の最後はラチェットを使用してしっかり初期固定するように締めます。約35N㎝のトルクで締めます。

ラチェットインプラント埋入画像

埋入したインプラントにヒーリングキャップでフタをして、開いた歯肉を縫合して閉じます。オペ終了です。

インプラントにヒーリングキャップをした画像縫合後の画像

オペ時間は約10~15分ぐらいです。
術後の腫れやお痛みもそれほど大きくはありません。
約1週間ほどで抜糸です。

念のため2~3か月程、治癒期間をおいて インプラントの上部構造をセットします。

インプラント術後

インプラントQ&A

Q. インプラントとは何ですか?
A. インプラントとは、天然歯根の代用となる生体親和性に優れた高純度チタン製の人工歯根です。小さなネジ形のインプラントを顎の骨に埋め込み、骨とインプラントが結合した後にインプラントに人工の新しい歯を取りつけます。
Q. インプラントの長所は何ですか?
A. インプラントにより、歯を気にすることなく話すことができ、いろいろな食べ物をしっかりと噛むことができます。 例えば、歯を1本失った場合、1本のインプラント治療をすることで、健康な歯を削らずに治療することができます。また、インプラント治療を行うことによって入れ歯を固定することができ、不快感に悩まされることがなくなります。
Q. どのようなときにインプラントにするのでしょうか?
A. インプラントは、歯を1本または複数本失った場合のあらゆる症例において使用することができます。歯科医は、それぞれの症例に最も適した治療法をご提案します。
Q. インプラントは目立ちますか?
A. いいえ。人工の新しい歯は天然歯と同じように機能し、審美的にも天然歯と同じように調和します。
Q. インプラント治療に適している条件はありますか?
A. インプラントを埋入するための十分な骨があり、健康であることが必要です。
Q. インプラント治療ができないことはありますか?
A. 慢性疾患もしくは全身性疾患、血管障害、口腔衛生状態が悪い場合、生活習慣が悪い場合は、インプラント治療ができないことがあります。あなたの詳しい病状を歯科医にお伝え下さい。歯科医からの指導により、治療が行える場合もあります。 複雑な手術で無い場合は、インプラントの成功率は約97%です。
Q. 何歳からインプラント治療ができますか?
A. 骨の成長が終了した年齢以降(18~20歳未満は不可)であれば可能です。年齢の上限はありません。
Q. 治療期間中でも笑うことができますか?
A. はい。治療期間中も仮の歯や現在使用中の入れ歯を取り付けます。
Q. 痛みを伴いますか?
A. いいえ。手術の局所麻酔下で行われます。その後、数日間は少し痛みを感じる場合もありますが、鎮痛剤や冷やすことで緩和できます。
Q. インプラントの寿命はどのくらいですか?
A. インプラント寿命には、個人差があります。近年の臨床経験では、25年以上経過した症例もあり、高い確率でインプラントは長持ちするといわれています。インプラントの寿命には、患者様の健康状態と衛生状態が影響します。
Q. インプラント治療にかかる治療費はどれくらいですか?
A. 治療費は、必要なインプラントの本数、症例の難易度、制作する人工歯や入れ歯の種類によってそれぞれ違いがあります。詳しくは事前によく歯科医にご相談下さい。